大矢アキオ『喰いすぎ注意』…邪道スパゲッティの誘惑

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実は本場にないアレ

その昔日本で、安レストランのテーブルというと、必ずおつまみ用ピーナッツと星座占いの自動販売機が置いてあったものだ。それらが絶滅して久しいが、いまだ健在なものがある。スパゲッティを注文したとき出てくる、タバスコと緑の筒に入ったパルメザンチーズだ。

ただし、このビッグコンビ、本国イタリアではまずお目にかかることはないのも事実だ。タバスコは、戦後日本のイタリア料理がアメリカ経由で入ってきたことと関係あるらしい。彼の地で使われていたものが、そのまま入り込んできたのだ。

イタリアでは、辛くしたければソースにトウガラシを混ぜる。こちらのトウガラシはよく効く。住み始めた当初、日本のつもりで大量に入れて大変なことになったことがある。

パルメザンチーズにしても、イタリアではすでに削ってあるものではなく、チーズの塊を下ろし金でガリガリ削るのが一般的だ。日本でちょいと洒落たイタリア料理店でやっているアレを、家庭でもいちいち実践しているのである。チーズは頻繁に買わなくてはいけないが、香り、風味とも段違いにいい。

悲しむべきは、これだけボクが「本国にない」と言っているのに、埼玉にある女房の実家ではスパゲッティとともにタバスコと粉パルメザンが、ちゃぶ台に並ぶことである。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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