イライラした少年、殺意を持って歩行者はねる

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10日夜、千葉県香取市内の県道で、道路左側の路肩を歩いていた男性に対し、後方から進行してきた軽トラックが突っ込んだ。男性はまもなく死亡。軽トラックはそのまま逃走したが、運転していた19歳の少年は直後に警察に出頭。殺人未遂容疑で逮捕された。

千葉県警・香取署によると、事故が起きたのは10日の午後7時50分ごろ。香取市小見川付近の県道で、道路左側の路肩を歩いていた24歳の男性に対し、後ろから進行してきた軽トラックが減速しないまま衝突した。

男性は数m弾き飛ばされ、前方のブロック塀にも激突して全身を強打。近くの病院に収容されたが、出血性ショックが原因で約10時間後に死亡した。男性をはねた軽トラックはそのまま逃走したが、直後に近くの交番へ19歳の少年が出頭。「ひき逃げした」と供述し、車両に衝突痕が確認できたことから、当初はひき逃げ容疑で事情を聞いていた。

ところがこの少年は「父親と口論となり、イライラしていた。誰でもいいから殺そうと思った」と供述。故意に事故を起こしたと主張したことから殺人未遂容疑で逮捕。男性死亡後は殺人容疑に切り替えて調べを進めている。

現場は片側1車線の直線区間。死亡した男性は同僚と一緒に道路左側の路肩を歩いていた。クルマは斜行するようにして、車道側を歩いていた男性に突進したとみれており、警察では少年が確定的な殺意を持って犯行に及んだ可能性が高いと判断。責任能力の有無を含め、慎重に調べを進める方針だ。

《石田真一》

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