肩の力が抜けているというか、あまりのバカっぷりに思わず笑みが止まらない。そんなクルマが多いのは、SEMAショーがアフターマーケットショーだからである。それは、パーツメーカーのブースだけでなく自動車メーカーのブースだって同じこと。東京オートサロンをイメージすればわかりやすいが、メーカーのブースにも「これは本気なのか?」と思えるような、バカ、じゃなくて想像を超えたマシンが展示されているのだ。たとえば、ホンダブースに展示してあったこの「D Drift Car」というネーミングのエレメント。ホンダR&Dアメリカからの出展となっていて、外観だけでいえば、スポーティにドレスアップしたエレメントにしか見えない。しかし驚くのはエンジンルームを開けた時。なんと、V6エンジンが縦置きに納まっているのだ。そして駆動方式はFR。なんでエレメントにV6縦置き? しかもFR? という疑問がわくのは当然だが、それは説明書きを見て納得した。「このエレメントは、ドリフトをするために製作した」。説明文は、そんな書き出しではじまっている。エンジンは3.2リットルのV6をツインターボ化し、500馬力を発生。トランスミッションは6速マニュアルだ。周囲にはガソリン臭がしていたことから、単なる飾りではなく実際に走れるマシンであることは間違いない。しかし、どうしてエレメントなのか? という疑問は最後まで解決しなかった。
SEMAで支持される#オプカンに「オープンカントリー R/Tトレイル」登場!東京オートサロンであの“ロータリーマクラーレン”が日本初展示 2024年12月31日 世界一のカスタムカーイベントといえば、「SEMA SHOW」に違いな…