「軽自動車の延長線上でつくるのではなく、小型車は小型車をつくるということで商品を開発してきている。これが成功した」
こう語るのはスズキの鈴木修会長だ。スズキは2004年に投入した『スイフト』を皮切りに、『エスクード』『SX4』と小型車で世界的なヒットを飛ばしているが、その秘密はこんなところにあった。
スズキと言えば、業界内でもっともコスト意識の強い会社で、小型車を開発するのでも長いこと軽自動車の延長線上で行ってきた。しかし、「なかなか好評をいただかなかった」(鈴木会長)との反省に立ち、開発方針を変更した。
その第1弾が『スイフト』だったわけで、「今後とも小型車部門と軽自動車部門は完全に独立してやっていく」と鈴木会長は強調。しかも、それらのクルマは「私がノータッチで、若い人がやった」(鈴木会長)とのことだ。