ホンダF1の和田康裕HRD社長(HRD=Honda Racing Development)は3日の記者会見で、最近好調なチームについて、「体力がついてきたな、と実感している」と語った。
そして、「ハンガリーで勝ったあと、年内にもうひとつ勝ちたいと思ってきた。難しいチャレンジではあるが、前へ進みたい」と、シーズン残り2戦への意欲を示している。
和田社長はスーパーアグリとの関係についても言及。「07年ももちろん支援を続けていく」前提に立ったうえで、「3つの方向からレビューをしているところ」とのことだ。「ひとつはハード面。もうひとつはチームとしての力、これは作戦面などですね。そして3つ目は、我々とどういうコラボレーションをとっていくことがいいのか、ということです」
再三、話題となっている、ホンダの型落ちシャシーをスーパーアグリが流用するという方向性については、現在のところ、これを可能にするためのコンコルド協定変更に同意しないチームが存在するらしく、まだ現実化の見込みはない。
いずれにしても、日本GP直前の定例記者会見をスーパーアグリ勢も一緒に行なったほどに、ホンダワークスとスーパーアグリの関係は順調かつ密接だ。しかし、そのあたりが中国GP最終ラップにおける「周回遅れの琢磨がホンダを助けた」的なジャッジにつながってしまった(琢磨は失格)とすれば、少々痛し痒しな話ではあるが。