レクサス『LS460』(19日発表)のデザインには、「人」を中心に考える、LS460のコンセプトが様ざまな形で表現されている。LS460のドアトリムは本木目と本皮が滑らかに融合したデザイン。
トヨタ自動車デザイン本部レクサスデザイン部の高澤達男さんは「人が座った時のシルエットに沿って本皮のパッドを配置することで、やわらかいものに包まれている安心感を表現した。また、硬い本木目をやわらかい本皮パッドに貫通させ、包み込むことでオリジナリティのある形状にした」と話す。
また、後席は、ちょうど腰の高さとなるアームレストと前席シートバックの横方向の分割線の高さで仮想の平面を感じさせる演出がなされている。
そこから下は高速移動体としての安定感を表現する「硬い」演出、そこから上は快適さと空間の広がりを表現する「やわらかい」演出になっており、例えば、後席から見る前席は下半分が直線基調、上半分がやわらかい曲線で構成されている。
「後席から見る前席は『シートの裏』ではなく、インパネと同じ扱い、と言うのがL-フィネスの思想。高速移動体としての安定感と開放感を得られる空間になっている」と高澤さん。