デンソーは、レクサス『LS460』用に、トヨタ自動車と共同で、電源制御ECUを開発したと発表した。
最近の自動車は、安全や情報関連製品の増加によって自動車内での必要電力量が増加している。今回開発した電源制御ECUは、バッテリ電圧と電流からバッテリ充電率と内部抵抗を算出し、充電率に基づいてバッテリ充電不足の場合は、オルタネータの発電用調整電圧や、アイドル時のエンジン回転数を上げるなどして、バッテリへの充電量の増加を促す。
また、長期放置などによりバッテリの充電不足が顕著な場合やオルタネータ故障時には、ECUがバッテリ電圧、内部抵抗の情報に基づいて、どのシステムへ優先的に電力を供給するべきかを判断する。例えば、プリクラッシュセーフティシステムなどの安全システムが作動する場合、シートヒータなどへの電力供給を抑制し、安全システムに安定した電力を供給するよう制御する。