4 | 日本向け最新モデル Nokia N71 |
一方、日本に導入されるノキア製の携帯電話は、同社の多様なラインナップのごく一部と言える。しかし、数が少ないだけにノキアの力も入っている。
特に今月、ボーダフォンから発売されたばかりの『Nokia N71 / Vodafone 804NK』は、マルチメディア機能やビジネス向けの各種機能が強化されたハイエンドモデルだ。もちろん、デザインや質感にもこだわっている。クルマで例えるならば、実用性と高級さを兼ね備えたメルセデスベンツの『Eクラス』やBMWの『5シリーズ』のような存在である。
「Nokia N71は、ノキアNシリーズの中で日本初導入となるモデルです。NシリーズはPCのように多機能で、マルチメディア分野に強い製品と位置づけられています」(日下部氏)
N71ではパソコン向けのホームページが見られるフルブラウザー機能が搭載されているが、これはノキア独自のソフトウェアが用意されている。フルブラウザー自体は日本にもいくつかあるが、この分野は欧米の方が進んでいることもあり、ホームページの表現力や操作性は非常に優れている。
ほかにも、WordやExcel、PowerPointで作成したファイルがそのまま表示できるほか、PCから音楽や動画ファイルを転送して楽しむこともできる。また端末機能でも、200万画素のカメラやQVGA液晶を搭載するなど、デバイス機能に優れる日本メーカー製携帯電話と比べて遜色ない内容だ。
さらにPC連係機能が強いのも、N71の特徴だ。欧米では日本以上に携帯電話とPCを連携して使うことが多く、N71では独自のPC連携ソフト「PC Suite for Nokia N71」とUSB接続ケーブルを本体に同梱している。
「(ノキアオリジナルの)PC Suiteはすでにバージョンが6を超えています。それだけ長く提供されてきたソフトウェアで、ノウハウや機能の蓄積があるということです。シームレスにパソコンと携帯電話を連携させる事ができます」(日下部氏)