コンパクトにまとめたスポーツセダンで、重心位置も前後だけでなく左右にも注意を払って、乗員をセンターに集めるようにしている。
スポーツセダンらしいドライバーとクルマとの一体感を重視しており、クイックなステアリングレスポンス、パドルシフトによる6速ATなどドライバーを高揚させるアイテムが走りも盛り込まれている。
軽快なフットワークは狙い通りだ。ステア特性はややアンダーステアが強めで、リバースステアもあるが、ちょっとしたスポーツ走行ならスポーツセダンとしての面白さは存分に味わえるだろう。250でもじゅうぶんなパフォーマンスをもっているが、350となるとありあまるパワーをいかにに自制心を持って使うかにかかるだろう。
Sパッケージはさらにサスペンションが硬められ、ロールが抑えられるが、乗り心地はハードになる。お勧めは250だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
日下部保雄|モータージャーナリスト
1949年東京生まれ。車に囲まれた生活環境だったせいか、ついに仕事になってしまった。走らせるのが好きでモータースポーツからジャーナリズムの世界に入り、日本や世界のレース、ラリーに参加してきた。これからも出場するつもりだ。