1999年、ドコモは「iモード」によって世界を変えた。
携帯電話にメールとコンテンツ機能を内包し、認証課金のスキームを用意したiモードは、瞬く間にデジタル流通市場を形成して今に至る。それは掌の上で起きた、ひとつの革命だった。
そして2004年から、革命の第2章が静かに進展している。ドコモは「リアル連携」のコンセプトを打ち出し、iモードで起こした掌の上の情報革命を現実世界へと浸透させている。むろん、クルマも例外ではない。
VMC(Vehicle Mobile Convergence)。ドコモが提案する、新たなケータイとクルマの関係。その狙いと戦略について、NTTドコモITS推進室 推進室長の中村康久氏に聞いていく。