アウディの「2.0TFSI」(ターボガソリン直噴)エンジンが2年連続で「International Engine of the Year」(UKIP Media & Events 自動車専門誌部門主催)の1.8リットル、2.0リットル部門の1位に選出された。
今回審査員たちは、2.0TFSI エンジンの、伸びのよさと高い扱いやすさを賞賛した。
アウディは、量産エンジンにガソリン直噴技術とターボを組み合わせた世界初のメーカー。このテクノロジーは既にモータースポーツの場でそのポテンシャルを証明しており、これまでに5回、ルマンを制したアウディ『R8』にもTFSIエンジンが搭載されていた。
FSI技術は、燃料を燃焼室に直接噴射するもので、シリンダーヘッドの吸気側に位置するインジェクターに、すべてのシリンダーで共有されるカムシャフトとプレッシャーリザーバーによって作動する高圧力ポンプが備わるコモンレールシステムを採用している。
またこのターボエンジンは、通常は自然吸気エンジンでのみ得られる10.5:1という圧縮比を達成、ガソリン直噴システムとこのターボエンジンが組み合わされることにより、マニホールドインジェクションエンジンや通常のターボエンジンに比べ、熱力学的に非常に効率を上げることができる。
2.0TFSI は、『A3スポーツバック』に初めて搭載され、現在ドイツ本国では『A4』、『A6』にもラインアップされており、170psから220psまでの3つの出力タイプを揃えている。
日本に導入されている2.0TFSIエンジン搭載モデルは、A3スポーツバック 2.0TFSI(DSG仕様、エンジン横置き)、A4 2.0TFSI クワトロ、そしてA4 アバント 2.0TFSI クワトロ(両モデルはエンジン縦置き)の3モデル。