【ラジアルタイヤ徹底ガイド】ミニバン専用タイヤの老舗的存在…トーヨー トランパスMP3

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【ラジアルタイヤ徹底ガイド】ミニバン専用タイヤの老舗的存在…トーヨー トランパスMP3
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トーヨータイヤから始まった専用タイヤコンセプトがヒットしている。この“TRANPATH”はまさにその最初のブランドである。今回取り上げたのはミニバン専用の『TRANPATH MP3』であるが、アーバンSUV専用の『TRANPATH SU Sports』、フラッグシップミニバン専用の『TRANPATH Lu』、ミニバンのインチアップ専用の『TRANPATH MP SPORTS』と多彩である。さらにこれまで通りオールラウンド四駆専用、ダート/マッド系四駆専用などTRANPATHはオフロード系も充実している。

同じ乗用車といってもセダンと違ってミニバンは重量が重く、重心も高い。そこで専用タイヤというのは、重量にも負けず、高重心でも不安定にならないように設計してあるタイヤをいう。

この目的に合うようにTRANPATH MP3は5つの構造的な特徴を持っている。まずトリプルトレッド構造は、低燃費に利くベースコンパウンドの上に2種類のゴムを載せている。クルマの外側になる部分はマルチハードコンパウンドと呼ぶ高速安定性、グリップ、ウェット性能、肩減り抑制、転がり抵抗低減に優れたゴムを採用。内側は乗り心地、ノイズ低減、ウェット時の制動性に優れたソフトコンパウンドのゴムを採用している。

高剛性ケースもミニバン専用ならではだ。サイドウォールと呼ばれるタイヤの横腹の中身が補強されている。ハンドル応答性の向上とコーナリング時のロール角を小さくすることで安定感を出すためだ。サイドウォールの剛性をアップさせるとなぜロールが小さくなるのかというと、重心が高いミニバンではカーブの外側のタイヤに大きな荷重が掛かってタイヤがたわみやすくなる。そこでタイヤのサイドウォールがたわみにくいとロール角も小さくなるのである。

トレッドパターンは見たらすぐにわかるように、外側は荒く、内側は細かく刻んである。ブロックが大きいと負担が掛かったときにグリップがよい。細かい切れ込みがたくさんあるとノイズを低減し、乗り心地の向上が見込める。直線の太いグルーブが排水性の向上を狙っている。

偏平率が40/45/50/55では、イン側スリットの溝を深めにして幅広タイヤの欠点であるウェット性能とローダウン車でもイン側摩耗が少なくなる工夫ができている。偏平率55以下ではリムプロテクター付きになる。

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《こもだきよし》

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