レクサス『GS450h』の駆動方式はRWD(後輪駆動)のみ。エンジンを発電、駆動の両方に使用するシリーズ・パラレルハイブリッドユニット「THS II」を搭載するモデルでは初のRWDである。
従来、エンジン横置きモデル用だったTHS IIをエンジン縦置きのRWDに適合させるため、レイアウト、ケースその他、すべて新設計された。ガソリンモデルの6速オートマチックトランスミッションとほぼ同じサイズで、ATを新THS IIに置き換える形でハイブリッド化させている。
ハイブリッド化に伴うシャーシ側の改修は最小限に抑えられた。ボディサイズ(全長4830×全幅1820×全高1425mm)、ホイールベース(2850mm)、トレッド(前1535mm、後1540mm)などの主要ディメンションはすべて純ガソリンモデルと同じ。最小回転半径も5.2mと、GSシリーズの美点のひとつである小回り性能の高さも、いささかも失われていない。