ルノーのデザインは、日産とお互いに影響しあっているのだろうか? ルノー・ジャポン マーケティング部の内田浩行さんは「ルノー本社デザイン担当のパトリック・ルケモン取締役副社長に聞いたところ、『お互い似ないように、日産デザイン部の中村史郎常務役員と定期的にミーティングをしている。お互いのオリジナリティを大切にしている』と言っていました」とのこと。
短めのリアオーバーハングに対し、やや長めのフロントオーバーハングの基本プロポーション。フードから丸め低く落としたノーズ。ボディサイドのウェッジを描くキャラクターライン。V字型にしさらにプランビューで丸めたリアガラスと、結果カットし立たせたCピーラー。グリルからヘッドランプの仕切りを通り、フェンダー稜線からAピラーを通りドア上部へ走るライン。これらのデザイン要素が新型『ルーテシア』を、前進感のある軽快でスポーティーなフォルムに見せる。
世界的なデザイントレンドがあり、プラットフォームも共用し、2分割グリルも共に採用する。そんな似てしまう要素もある中、お互いのオリジナリティを大切にし、デザインしていくという両社。今後両社のデザインは、どんな方向に進むのだろうか?