新型コンパクトSUVのダイハツ『ビーゴ』/トヨタ『ラッシュ』(17日発表)は4メートルを切る全長ながら、なかなか広いラゲッジルームを持っている。リヤシートを使用した状態でも、380リットルの容量があり、レギュラーサイズのゴルフバッグなら4個も載せることができる。
リヤシートは6:4分割で前方に可倒することや跳ね上げてタンブルすることもできる。タンブルした時には、低い位置からフラットなラゲッジを作ることが可能で、26インチのマウンテンバイクもタイヤを外さずに積むことができる。
ビーゴの開発を担当したダイハツ工業商品企画部 加納義之さんは「ビーゴのラゲッジルームが広くできたひとつの理由は、背面スペアタイヤを採用していることが挙げられます。背面タイヤとすることで、スペアタイヤの収まるスペースを設ける必要がなくなり、低いフロアが実現できます。また、フロアのオーバーハングも短くできますので、ボディ自体はコンパクトに作れるのです」
「見た目にも背面タイヤのほうがSUVらしさを演出することができます。特に女性は背面タイヤがSUVの象徴のような見識の方が多いようで、とても好評なのです。ビーゴは極力低い位置に背面タイヤを装着していますので、後方視界の妨げにもなっていないと思います」とコメント。
背面タイヤは後方の車両感覚の掴みづらさや、重量物を後端に置くことになるので、走行性能的にはデメリットがあるが、ビーゴのようなコンパクトSUVでは積載性や居住性を優先した方がメリットが大きいだろう。