ウィリアムズからトヨタに移籍し2005年シーズンを戦ったラルフ・シューマッハ。チームメイトのヤルノ・トゥルーリの活躍には及ばなかったものの、かつての輝きを取り戻したかのようなパフォーマンスで強い印象を残した。
そこでウィリアムズ時代に苦戦続きだった原因は彼の繊細さにあるとマネージャーが明かした。
「ラルフは繊細なんだ。どうやって扱われるかによってリザルトが変わってしまう。ウィリアムズでは100%の力でパフォーマンスすることが容易ではなかった。だからこそトヨタへの移籍は正しい決断だったと断言できるよ」とウェーバー。
今季の活躍を阻んだのがタイヤトラブルと昨年インディアナポリスで背骨を骨折する重傷を負ったクラッシュだと言う。
「以前より悪くなったなんてことはないと思う。ただ、あれほどの高速でコンクリートにクラッシュしたことは簡単に記憶から消えるようなものではないからね。あれ以来彼は自分のドライビングをより深く分析するようになったようだ」とラルフについて語っている。