朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2005年9月27日付
●三菱ふそうリコール完了と発表「欠陥隠し」対策費1490億円(読売・1、3面)
●9.25モーター界 3王者“誕生日” 鈴鹿よ待ってろ、琢磨(読売・24面)
●橋梁談合、公団OB営業禁止へ(朝日・1面)
●日中経済協力 環境技術に期待高く(朝日・11面)
●ポルシェ「兄弟」をお助け、VW買収危機脱す(朝日・11面)
●自動車用高級鋼材を重視、新日鉄・三村明夫社長(毎日・10面)
●ハイブリット車開発から10年、日本発の世界潮流、原油高騰や環境重視、コスト下がれば100万台市場も(産経・1面)
●運転席からは地図 助手席からテレビ、同時に2映像、トヨタ新カーナビ(産経・9面)
●社外取締役をGMに要求も、カーコリアン氏(日経・9面)
●新型車、日産、座間に試作拠点、海外の生産立ち上げ短縮(日経・11面)
●三菱自動車の評価額、三菱グループ3社で1100億円増加(日経・17面)
ひとくちコメント
欠陥隠しで経営が揺れ動く三菱ふそうトラック・バスは中、小型トラックなど約12万台を対象に5件のリコールを国土交通省に届け出たが、これで、「昨春に発覚した一連の欠陥隠し問題計98件についての届け出が完了した」と発表したという。きょうの朝日が1面トップ、各紙も社会面などで報じている。
リコール対象は延べ264万台。現在走っている同社製131万台のうち68%を占めているそうだ。 また、昨春以降のリコール総経費は、人件費を含め計1490億円にのぼるという。問題は対象車両の修理だが、修理実施率は40%程度で、欠陥を抱えた車がいつ頃消えるのか、見通しは立っていない。
真の「終結」はしばらく先だが、この状態で会社経営を維持できるのかどうか不安材料は残ったままである。