【スバル レガシィの本質を探る!】その2 独得の味をもったグランドツアラー…河口まなぶ

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どこまでも走って行きたくなる…グランドツーリングカーとは単に長距離を走るのに適したクルマを指すだけでなく、そうした気持ちを抱かせるクルマかどうか?…という点が大切だ。

そしてスバル『レガシィ』ツーリングワゴンは、そんな気持ちを存分に抱かせるだけの中身がしっかりと構築されている。

そう思わせるもっとも大きな要素は、AWDが生む万全性だ。AWD=高い駆動力=走破性が高いという風にイメージする人が多いだろうが、レガシィにおけるAWDはそれとは少し異なる。いや正確にいえば、そうした一般的なAWDの特性にプラスαされたものを持っている。
それはAWDが生み出す走行安定性の高さだ。

4輪に駆動力が与えられることはイコールで、全輪で積極的な安定を生み出す。なぜなら自動車のコーナリングでは、駆動がかかった状態こそがもっとも安定した状態だといわれる。そう考えるとレガシィはつねに万全の走行安定状態なのだ。しかもそれはコーナリング時だけでなく直進状態でも同様。真っ直ぐ走るとき、ほかの2輪は単純に回転するだけの状態となるFFやFR、ミッドシップなどと違いAWDはすべてのタイヤを通して駆動を伝える。だからこそ、レガシィは高速域になるほど強みを発揮し、万全性を高いものとして届けてくれるのだ。

もちろんこれはAWD車に共通の印象だが、レガシィの場合はとくにそうした面を強く感じる。事実、走りの味付けはその好例で、AWDを基本とするからこそのシャシーのセッティングは、スポーツ性が高く感じられる仕立てとすることでより積極的に走ることを意識させる。

同時に、これはレガシィの独自の味を感じさせる部分にもなっており、さらにここに水平対向エンジンの独自の滑らかな味わいが加わることで、走りから得られる感触を存分にドライバーに届けるのである。

つまり、グランドツアラーとしての高い資質を持つうえに、独自の味を伝えることで、レガシィに乗ると、どこまでも走っていきたくなる思いを強く抱くのである。(つづく)

《河口まなぶ》

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