8代目『シビック』(22日発表)には新開発の1.8リットル直列4気筒SOHCエンジンが搭載されている。このエンジン電子スロットルによってスロットルバルブを制御するとともに、新開発のVTEC機構によってふたつの吸気バルブのうち、ひとつのバルブの閉じるタイミングを遅らせることで、ポンピングロスを減らそうとしている。
分かりやすくいえば、スロットルは吸気抵抗を減らすために大きく開いているが、ひとつの吸気バルブの閉じるタイミングを、圧縮開始後まで遅らせることで、混合気の一部を吸気ポートに戻しているのだ。
そうすることによって吸気抵抗を増やさずに、少ない混合気でエンジンを回すことに成功している。よってエンジンの低負荷時の燃費を大幅に向上することができる。
シビックの開発責任者を担当した本田技術研究所 高橋慎一さんは「新開発の1.8リットルi-VTECエンジンは1.8リットルで世界最高レベルの低燃費でありながら、トルクフルで力強い走りを実現しています。特に巡航時には、1.5リットル並の低燃費を実現しています」とコメント。
新開発の1.8リットルi-VTECエンジンはホンダらしく、燃費とドライバビリティの両面を向上させているようだ。