7日に発売された『ランサーエボリューションワゴン』は、アッパーボディのベースは『ランサーワゴン』を採用しているが、アルミ製のボンネットフードや前後のブリスターフェンダーは『エボリューションIX』のものを採用している。
また、フロントバンパーもエボIXのものが使われているが、ATの「GT-A」はオイルクーラーが左前にあるために、ナンパープレートの取り付け位置が中央に変更されている。リヤバンパーはエボワゴン専用にディフューザー形状のデザインを用いて新設計されている。
インテリアではエアコンの吹き出し口やドアハンドルにメッキパーツを採用し、上質感を高めている。フロントシートは御馴染みのレカロシートだが、乗降性と乗り心地を高めるために、座面部分のサポートはセダンに比べ35mmも低いタイプが選ばれている。
リヤシートはワゴン同様に6:4分割可倒とリクライニングが可能。シートバックや座面にはアルカンターラ、サイドサポートにはプロテインレザーを組み合わせ、スポーティかつ質感の高い肌触りを実現している。
ラゲッジルームはエボリューションのプラットフォームを採用していることもあり、リヤサスペンションの張り出しが大きくなっているので、ランサーワゴンよりも約10%容量が少なくなっている。
ランエボワゴンの開発責任者である三菱自動車商品企画本部 藤井啓史さんは「セダンに対してワゴンは騒音的に不利なこともあり、遮音材や吸音材も増やして快適性も高めています。当然ランエボの走りの楽しさは追求していますが、ワゴンとしての使い勝手や快適性も考慮して設計を進めました」と語る。
ランエボワゴンはエボの走りの楽しさはキープしながらも、充分ファミリカーとしても使えるユーティリティを兼ね備えたクルマに仕上がっている。