三菱ふそうトラック・バスは、新短期排出ガス規制、超低PM排出ディーゼル車認定制度に、大型トラック『スーパーグレート』の全車種に適合を展開すると発表した。
同社はリコールに関する不正事件で、国土交通省から安全が確認できるまで型式認定審査をストップされていたが、やっと型式認定を取得、新型トラックを発売できるようになった。
新型車は吸気効率が高く軽量高性能な直列6気筒インタークーラーターボエンジンを全車種に搭載した。信頼性の高い排出ガス低減システムを採用することで、環境性能と商用車に求められる経済性を高次元で両立したとしている。コモンレール式燃料噴射システムを採用、燃料の高圧噴射を可能とし、NOxとPMの排出を低減した。また、クールドEGR(排出ガス再循環装置)を採用し、NOx低減と燃費向上を図った。
排出ガスの後処理装置として連続再生式DPFをセミトラクター用に新開発した。定期メンテナンスが不要で構造もシンプルなため、経済性、信頼性も高いと、している。
RUP規制に適合させたリヤバンパーの採用、規制に対応した灯火器の採用のほか、ABSやパワータードブレーキの全車標準装備、軽量・コンパクトな高性能永久磁石式リターダをオプション設定した。
デザインは高出力トラクターにキャブの高さが標準タイプより190mm高い新開発スーパーフルキャブを採用した。
販売目標はスーパーグレートシリーズで年間1万2000台。
価格はトラックのリヤエアサス仕様の車型「PJ-FU54JUZ2」が1443万8000円。