【進化したホンダIMA】モーターのみの走行ができる!?

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次期『シビック』に搭載される新型「ホンダIMA」の1.3リットルi-VTECエンジンは、4気筒すべてを気筒休止させる機構を備えている。気筒休止時には吸排気のポンピングロスがなくなり、エンジンの抵抗は約3分の1に減る。

エンジンブレーキが減少したぶん、運動エネルギーをモータージェネレーターによる発電で消費するのである。ドライバーがエンジンブレーキと感じている減速の多くは、モーターによるエネルギー回生にともなうブレーキングなのだ。

現行IMAの4気筒中3気筒休止から全気筒休止へと進化したことで、次期シビックは全気筒休止時にモーターのパワーのみによる走行を行うようになった。

と言っても、トヨタ『プリウス』のようにエンジンが完全に停止するわけではない。モーターとエンジンが直結されているため、全気筒休止状態のときには、モーターは変速機を介して車輪を駆動させつつ、エンジンも空転させるのだ。

すなわち、新型シビックのモーター走行は、パラレルハイブリッドにおけるモーターアシストの一種なのである。パワーゼロのエンジンをモーターがアシストするというわけだ。ゆえにモーターのみによる走行は、負荷の低い低速巡航時という限定的な状況でのみ行われる。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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