富士重工業は、16日にマイナーチェンジした『インプレッサのWRX STI』シリーズに、エンジントルクアップとトルク感応型の機械式LSD(リミテッド・スリップ・デフ)を採用して同日から発売開始した。高速ラリーで求められる空力性能の向上を目的に専用エクステリアデザインも採用した。インプレッサWRX STIシリーズの今回の改良では、WRカーをイメージさせる専用のフロントバンパーを採用、バンパーサイドに整流効果を高めるフロントコーナースポイラーに加え、新たにサイドグリルを採用した。フロントグリルからフロントフードにつながる造形とキャラクターラインによってインタークーラー冷却用のエアインテークの導風効率を高めるとともに、開口部の高さを抑えてエアインテーク形状を最適化した。また、エンジンマネジメントを最適化し、低速域での扱い易さはそのままに、中速域でのトルクを向上、最大トルクを43.0kgmまで高め、優れた走行性能の実現を図った。電子制御式AWDシステムに新たにトルク感応型の機械式LSDを追加するとともに、電磁式LSD制御にステアリング舵角センサーを追加した。価格はWRX STIが340万2000円。