ランドローバーといえば、『レンジローバー』を始めとする本格派のクロスカントリーSUVを生産するメーカーとして有名。そのランドローバーから発売が開始された『ディスカバリー3』には、最新の悪路走破性を高める装備が満載されている。
ディスカバリー3のシャシーは、強靭なフレームボディと、快適性の高いモノコックボディのメリットを合わせ持つ、インテグレイテッドボディフレームを初採用している。
電子デバイスをコントロールするシステムにも、テレインレスポンスと呼ばれる新機能が追加されている。テレインレスポンスは、トラクションコントロールやエアサス、センターデフなど7つの電子デバイスを統合的に制御してくれるものだ。舗装路から雪道、泥地、砂地、岩場といった5つの路面モードの中から、走行路面に合ったモードを選ぶだけで、システムが路面状況に合わせ最適な制御を行なってくれる。
今回の取材では本格的なオフロードコースも用意されていたが、このテレインレスポンスのおかげで、拍子抜けするほど簡単に悪路を走破することができた。
激しく急な上り坂の途中で停車して再発進を試みても、まったくホイールスピンを起こすことなく再スタートが可能。急な下り坂ではランドローバーが開発したヒルディセントコントロールが働き、ググッとブレーキを踏まなくても自動的にブレーキを掛けてくれるので、恐怖感を感じることはなかった。
ランドローバージャパンでマーケティングを担当する浅野智子さんは「テレインレスポンスは、自動で車高やエンジン出力の制御を行なってくれるので、ドライバーはステアリング操作に集中することができます。それはランドローバー社の熟練したインストラクターが、隣に乗っているようなものです」とコメント。
実際、これぐらいのオフロードコースなら、ペーパードライバーでも走破することができるような感じだった。それほど簡単に、ディスカバリー3の高い悪路走破性能を操ることができる。(つづく)