【トヨタ・アルファード マイナーチェンジ詳報】より高級&上質にリフレッシュ!

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トヨタの最高級ミニバン『アルファード』。高級感溢れる堂々たる出で立ちと、上質なインテリアが人気のキモ。そのアルファードが今回、さらにグレードアップした。その狙いを探るため、商品開発本部・第2トヨタセンター・エグゼクティブチーフエンジニアの奥田孝志さんを直撃した。

「リフレッシュです。高級で新しいという印象を、外観上でわかりやすく表現しました」と自信満々の笑みを浮かべる。「もともとアルファードはミニバンの頂点に置く車として、最上のスペースを提供してきました。それにふさわしい動力性能、ハンドリングを目指してきました。今回はそれを“リフレッシュ”したのです」。

では、リフレッシュについて、既存アルファードユーザーの声はどのように反映されているのか?「(若干困ったような顔で)お客様のご要望ですか…。じつはあまり表に声が出てこないのです。これまでの評価が(じゅうぶんに)高いので…。お客様は“やはり、アルファードじゃないと”といわれるのです。堂々とした立派さ、室内の大きさ、しつらえ、空間の豊かさ。そうした点(満足度)が『エスティマ』、『ノア/ヴォクシー』(の顧客)とは大きく違います。それが、古くは『ハイエース』時代から築いてきた我々の成果です。(新アルファードでは)走りの精度はさらに上がっています」。

また、アルファードにはこれまで、トヨタ側が予測しなかった不思議な現象も起きているという。「想定外でした(笑)。20代のお客様が多いのです。(商品企画上、主力購入層30代後半を想定)。残価設定の72回ローンで購入される若い方も多いようです。若い方を含めてライフスタイルが変ってきたのでしょう。アルファードをパーソナルな空間として、また友達との付き合いで、多人数で乗る機会も多い。そして、(平日の日中は)奥様が乗ることもかなり多くなります。女性の方は最初、“こんな大きな車、運転できない”と思われるようですが、実際乗っているとアイポイントも高く、“セダンより乗りやすい”といわれるほどです」。

最高級ミニバンはいま、さらなる進化が求められているのだ。より高級、より上質に。磨きのかかったアルファードの実態を、さらに探ってみることにしよう。(つづく)

《桃田健史》

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