新型スズキ『エスクード』(16日発表発売)に搭載されるエンジンは2.0リットル直4と2.7リットルV6の2機種。
2リットル直4「J20A」は旧型に搭載されていたものの改良型で、シリンダーヘッドが設計された。圧縮比を9.7から10.5へとアップし、効率を向上。また可変吸気システムによって、フラットトルク化も図られた。スペックは145ps・19.7kgmと、最高出力が5ps上乗せされた。
車重が旧型5ドア比で170kgほど重くなっているにもかかわらず、10・15モード燃費は5速MTが12km/リットルと、旧型比0.4km/リットルの悪化にとどめられている。4速ATは旧型とまったく同じ11.6kg/リットルだ。平成17年排出ガス基準50%低減(★★★)、および平成22年度燃費基準+5%を達成しており、優遇税制を受けることができる。
2.7リットルV6「H27A」は、旧型の7人乗りロングバージョン『グランドエスクード』に搭載されていたものの改良版。可変吸気システムの最適化が図られるなどチューニングが全面的に見直されているという。
184ps・25.5kgmという数値はグランドエスクードの後期モデルと同じだが、最大トルクの発生回転数が3300rpmから4500rpmへと引き上げられており、より高回転指向の特性を持っている。トランスミッションは5速ATのみで、10・15モード燃費は10.2km/リットルだ。
オンロードでの動力性能を重視のユーザーにとってはV6モデルも魅力的だ。が、通常使用の範囲内では直4で充分。オフロードでも4WD LOWを使えば、急勾配の登坂性能に顕著な違いは出ないだろう。