【三菱 ランサーエボリューションIX 詳報】レスポンスに磨きをかけたエンジン

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3月3日に発売が開始された三菱『ランサーエボリューションIX』の最大の進化は、レスポンスと扱いやすさに、より磨きがかかったエンジンだ。主要グレードとなるGSRのスペックだけを見れば、昨年発売された『ランサーエボリューションVIII MR』と変わらない、最高出力280ps、最大トルク40.8kgmとなるが、最大トルクの発生回転数は3500rpmから3000rpmへと大幅に下がっている。

ランサーエボリューションIXの開発をとりまとめた、三菱自動車商品企画本部 藤井啓史さんは「ランサーエボリューションIXでは、吸気側に連続可変バルブタイミング機構のMIVEC(マイベック)を採用しました」

「同時にターボのコンプレッサーハウジングの形状を、WRCで培ったノウハウをもとに改良し、コンプレッサーホイールの材質をアルミ合金から、量産車では世界初の採用となるマグネシウム合金(GSRにはオプション)に変更しました。その結果、ターボの改良によって過給圧の立ち上がりまでの時間を15%も向上し、MIVECの採用によって高回転域の性能を高めました」と語る。

実際にランサーエボリューションIXと改良前のランサーエボリューションVIII MRを比較して試乗してみると、その差は歴然としていた。ランサーエボリューションIXでは、中低速域のトルクが増しており、コーナーの立ち上がりでの思い切りアクセルを開けた際に、路面を蹴る力が明らかに増している。とくに3000rpm程度まで回転が落ちたときの、レスポンスには大きな差があった。さらにアクセルを全開にして高回転まで回したときのフィーリングもMIVECの採用によって、洗練された気がする。

こういった中低速域での改良は、サーキットはもちろん、低回転域での走行が多い一般道でのドライバビリティ向上にも大きく貢献するはずだ。低速トルクの厚さでは定評のあったランエボだが、IXになって、より速く走らせるための扱いやすさに磨きがかかっている。(つづく)

《岡島裕二》

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