北米でのデビューから随分経つが、日本ではようやく初お目見えのミドルサイズSUV。2.5/3.5リッター搭載車ともにエンジンの印象は平凡。しかも2.5リッターはイマどきこのクラスで4AT。フィーリングには問題はないが魅力は感じない。ただし3.5リッターはマルチトロニックCVTに助けられ、エンジン的にもドライブトレーン的にもとりあえずFRに搭載されている3.5リッターよりも魅力を感じさせるものになっている。
大きく重いSUVだがハンドリングは至極まとも。ロール感も少なく乗用車的なドライビングを堪能できる。
でも、走りにプラスαの魅力がない日産車って何となく面白みに欠けるのも事実。もっとも最近の日産車はほとんどがその傾向にあって、やはりまだデザイン重視の面が先を行っているように思える。走りにおける日産の復活はいつだろうか?
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆
河口まなぶ| モータージャーナリスト
1970年生まれAB型。日本大学芸術学部文芸学科卒。卒業後モーターマガジン社でアルバイト。その後フリーとなり専門誌を中心に一般誌、webに寄稿。2002-03/03-04日本カーオブザイヤー選考委員。