日産は、登場まもない『ティーダ』の「アンシャンテ」シリーズとして、2種類の助手席回転シートを装着して展示した。コストとシート機構から選択できることが特長だという。
アンシャンテはシートにスライド機構や回転機構を持たせたもので、日産の各車に装備することができる。今回展示されたのは、ティーダに助手席回転シートを装着したもので、ティーダに“高機能タイプ”、発表まもない「ティーダラティオ」に“簡易タイプ”を装備した。
ティーダに装着したタイプは、電動でシートが回転し、シートからの乗り降りが楽なようにシートがボディからせり出すと同時に斜め下方向に下がり、地面から座面へ腰掛ける動作がやりやすくしてある。
シートはアンシャンテの専用品となるため、動きやすいようにサイズを若干小さくし、乗員が安定するように両側の肘掛けを装備している。
一方、ティーダラティオに装着したタイプは、シートは通常車のものと同様とし、回転とスライド機構だけ追加してある。回転やスライドも手動で行なう。このため、大幅にコストが安く、前述のバージョンの追加費用が約40万円であるのに対して約13万円と1/3まで低減している。
ティーダの大型シートがそのまま活かされるいっぽう、シートがせり出す際に、下方向にスライドしないため、地面からシート座面までの高さが高くなり、座りにくいという欠点もある。