荷物を配達するトラックやバンからクルマを離れる際に、いちいちキーを抜きドアロックをするのは面倒、という発想から生まれたのが『タイタンダッシュ/ボンゴコンセプト』。東京モーターショー(プレスデイ:11月2日、一般公開:−7日、千葉・幕張メッセ)に参考出品される。
このクルマには乗用車では一般的になってきたスマートキーと呼ばれる、クルマに近づくだけでドアロックが解除され、クルマから離れると自動でドアロックがかかるというシステムが組み込まれている。
さらにスマートキーでは、キーシリンダーを回さなくてはエンジンを切ったり、始動することができなかったが、このシステムではオートマチックのシフトレバーをパーキングに入れ、サイドブレーキを引くことでエンジンが停止する。
そしてエンジンが止まった状態では、スマートキーを持ったドライバーが乗り込み、ブレーキを踏み込むだけでエンジンが始動する仕組みになっている。
つまりクルマを停め、クルマから降りるという一連の動作を行うだけで、エンジンが停止したりドアロックが自動で行われるというスグレモノなのだ。一日に50回以上の乗降を行うトラックドライバーにとっては、うれしいシステムに違いない。
市販に向けての開発を進めているので、近いうちに市場に導入されるだろう。その時のオプションの目安は、5万円程度に抑えたいとのことだ。