新型ホンダ『レジェンド』(7日発表・発売)のエンジンは高精度な空燃費制御、シリンダー直下型触媒などの採用によって、国土交通省の定める2005年排出ガス基準75%低減レベル、いわゆる4つ星を獲得し、第一級の低公害技術をアピールしている。
一方、10-15モード燃費のほうは8.6km/リットルとなっているが、こちらは2010年度燃費基準を達成できなかった。レジェンドの車重は最低で1760kg、最大で1800kgだが、1760kgの場合は10.5km/リットル、1800kgの場合は8.9km/リットルが、燃費基準のボーダーラインとなる。残念ながらグリーン税制は適用されない。
ホンダは3.0リットルV6エンジンに気筒休止システムを採用している。『インスパイア』はこのシステムによって燃費基準+5%を達成、4つ星取得とあわせて最高度の優遇税制を受けている。
が、北米では気筒休止システムのイメージが非常に悪く、インスパイアと同じボディを使用する北米『アコードは』、通常のエンジンを搭載している。
レジェンドは北米での販売が主で、日本では販売目標がわずか月販500台。費用対効果が得られないということで、メインの市場である北米の仕様に統一されたものとみられる。