新型ホンダ『レジェンド』(7日発表・発売)の技術的なハイライトの一つは、ボディの軽量化にある。
縦貫材やピラーの配列、モノコック断面などの構造設計の高度化、高張力鋼板の多用と接合方法の高度化、アルミ、マグネシウム、カーボンFRPなどの軽量部材の活用など、軽量化のためにあらゆる努力がなされている。
アルミが使用されているのはボンネット、フロントフェンダー、トランクリッド、前後サブフレーム、サスペンションアーム、前後ブレーキキャリパー、前後バンパービームなど。オールアルミ製サブフレームの採用は、国産の量産車ではマツダのユーノス『800』以来だ。
さらにシリンダーヘッドカバー、フロントシートバックフレームにはマグネシウム、プロペラシャフトにはカーボンFRPが使用されている。
新型レジェンドは、リアドライブユニットだけで70kgという「SH-AWD」を搭載するほか、サスペンションをすべて高剛性サブフレームに取り付け、ボディシェルそのものも高剛性化されるなど、300psのパワーを余裕を持って受け止めるためのさまざまな補強を受けている。
重量級となることを免れないパッケージであるため、重量軽減の努力は必然であったとも言える。構造、素材、製法などによって削減された重量は、実に151kgに達したという。