【ホンダ レジェンド新型発表】あらゆる努力でダイエット

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新型ホンダ『レジェンド』(7日発表・発売)の技術的なハイライトの一つは、ボディの軽量化にある。

縦貫材やピラーの配列、モノコック断面などの構造設計の高度化、高張力鋼板の多用と接合方法の高度化、アルミ、マグネシウム、カーボンFRPなどの軽量部材の活用など、軽量化のためにあらゆる努力がなされている。

アルミが使用されているのはボンネット、フロントフェンダー、トランクリッド、前後サブフレーム、サスペンションアーム、前後ブレーキキャリパー、前後バンパービームなど。オールアルミ製サブフレームの採用は、国産の量産車ではマツダのユーノス『800』以来だ。

さらにシリンダーヘッドカバー、フロントシートバックフレームにはマグネシウム、プロペラシャフトにはカーボンFRPが使用されている。

新型レジェンドは、リアドライブユニットだけで70kgという「SH-AWD」を搭載するほか、サスペンションをすべて高剛性サブフレームに取り付け、ボディシェルそのものも高剛性化されるなど、300psのパワーを余裕を持って受け止めるためのさまざまな補強を受けている。

重量級となることを免れないパッケージであるため、重量軽減の努力は必然であったとも言える。構造、素材、製法などによって削減された重量は、実に151kgに達したという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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