新型ホンダ『レジェンド』(7日発表・発売)のエンジンは新開発の「J35A」型の1機種のみ。
SOHCながら可変バルブタイミング機構(VTEC)をシリンダヘッドに装備、最高出力は221kw(300PS)/6200rpmと、国産の量産車として初めて公称出力206kW(280PS)を超えるモデルとなった。
最大トルクも排気量1リッターあたり100Nm(10.2kgm)を超える36kgm/5000rpmと、良好な数値を達成している。使用燃料は無鉛プレミアムだ。
旧型レジェンドに搭載されていた「C35A」型と“血縁関係”はなく、むしろ『インスパイア』の「J30A」型3.0リットルV6の拡張版という位置づけだ。
V型のバンク角は90度からバランスのいい60度に変更され、寸法もコンパクト化。シリンダーブロックの薄肉化、軽合金の多用などによって重量軽減が図られている。一方、J30Aの特色であった気筒休止システムは装備されていない。
ホンダの主張によれば、J35Aの300psという出力は、ほぼ同排気量であるC35A(215PS)に対し、VTEC装備、高圧縮比化(9.6:1→11:1)、バルブ径拡大でプラス40PS、共鳴・慣性過給切り替え式インマニでプラス20PS、可変流量サイレンサーを装備したフルデュアルエキソーズトシステムでプラス25PSという積み増しで達成されたという。