ホンダは環境に優しい都市型電動コミューター「原付電動二輪車」を、より市販化に近づけたモデルとして開発した。 車体全長が1290mmで車両重量44kg、車体のコンパクト化と軽量化を実現した。
電源にはニッケル水素電池(360Wh)をアルミフレームに内蔵することで、放熱性能と電池寿命の向上を考慮している。また走行モーターと、充電・放電・走行機能の集中制御を行うコントローラーとを一体化し、リアスイングアーム内に搭載したモジュール構造を採用している。
さらに登坂力を12度とし、走行面でガソリン車と同等の性能を実現した。二輪車に初めて乗る人に配慮し、加速を二段階でコントロールできる親指レバースロットルをハンドルの右下に配置して、扱い易いものとした。
開発担当者は「15−16万円くらいの価格帯に近づいてきた」と、コスト面でも市場投入できるレベルになったと説明している。近い将来に商品化される見通し。
ホンダは1994年に電動モーターを使用したスクーター『CUV ES』を、官公庁向けにリース販売した実績がある。現在は“より気軽に使用できるスムーズ&クリーンな電動二輪車”という観点から研究を続けているという。