気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年7月23日付
●三菱自動車 企業倫理委初会合、脱三菱考えては、社外の目入れよ。苦情相次ぐ(読売・10面)
●トヨタ、福祉車両に欠陥リフト部分、改善対策届け出、三菱は新たに5件(読売・37面)
●三菱自動車、国内「7月も半減」岡崎会長東南アジアに活路(朝日・13面)
●東急車輌製造のトレーラー、ブレーキドラム不具合、破損40件 国交省へ未報告(朝日・38面)
●株価低迷止まらぬ三菱自動車、「増資追い風」筋書き来狂う(毎日・11面)
●鈴鹿8耐、今年も暑い熱いドラマ、25日決勝、ホンダなるかV8(毎日・21面)
●三菱自動車会長、浦和レッズ出資見直しも、早期売却は否定(東京・1面)
●ホンダ・日産の英法人を税務調査(東京・8面)
●中国の車ユーザー「次に欲しい車は?」日本車か欧州車8割(日経・12面)
ひとくちコメント
「信頼の回復」に取り組む三菱自動車が取締役会の諮問機関として新設した「企業倫理委員会」の初会合が開かれた。委員長には松田昇元最高検刑事部長が就任したこともあって、きょうの各紙が初会見の内容を詳しく取り上げている。
冒頭、松田委員長は「経営陣に対し『社外の目』『世間の常識』という視点で率直に意見を述べていく」とあいさつ。委員からは「リコールの判断に社外の目を入れるべきだ」「社名、車名とも『脱三菱』を考えてはどうか」などの厳しい意見が出たという。
一方、岡崎洋一郎会長が各紙の個別インタビューに応じ、発言から「東南アジアに活路」(朝日)、「10月まで安全宣言」(毎日)、「浦和レッズ出資見直しも」(東京)「米金融会社の売却検討」(日経)などとの見出しで報じている。
現在、浦和レッズへの年間支援金は1億円以下だが、むしろ高額が期待できる売却益は魅力的で、自動車メーカーではJリーグチームを持たないホンダなどのアプローチも考えられる。