【新聞ウォッチ】三菱自動車、2時間59分の株主総会は乗り越えたが……

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年6月30日付

●三菱自/国内生産37%減へ、今年度計画修正、増資、最大で5460億円に(読売・8面)

●東京国税局、ホンダに130億円追徴、ブラジル現地法人販売利益(読売・38面)

●「日産車当たりましたよ」不審な電話相次ぐ、諸経費請求詐欺の疑い(読売・38面)

●ベンツ12万台リコール、ブレーキ部品欠陥、不具合688件、事故も(読売・39面)

●三菱自動車、首脳会見、来月に産業再生法を申請(毎日・8面)

●ブランドの危機、追跡三菱自動車、隠ぺい体質の病根、度重なる不祥事も他人ごと(産経・1面)

●三菱自動車「欠陥隠し事件」2年半の捜査終結へ、河添容疑者ら起訴方針(産経・31面)

●株主総会集中日、三菱自動車株主「覇気感じぬ」中核3社の支援にも前途多難(東京・9面)

●こちら特報部/三菱自動車、怒りとため息の株主総会「紙くずになったら困る」“欠陥経営”に集中砲火(東京・26面)

●ルノー、中国・東風と合弁、2006年稼動、年30万台めざす(日経・9面)

●三菱の再建、視界不良、8月にも普通株転換、モルガン向け優先株、増資を上積み(日経・11面)

●リコール、可能な全期間再調査、自動車12社に国交省要請(日経・11面)

ひとくちコメント

2時間59分。29日に開かれた三菱自動車の株主総会の所要時間である。注目企業だけに400人弱の来場株主に対し、隣室のモニター室には200人近くの報道関係者が陣取るという異様な光景のなかで定刻の午前10時から始まった。

株主からの発言は11人、詳しい発言内容はきょうの東京の「こちら特報部」などで報じているが、業績悪化やリコール隠しで経営責任を追及する厳しい批判的な声と、「紙くずになったら困る」という切実な気持ちを訴えるまじめな株主からの発言が入り乱れた。

きょうの各紙は総会後に開いた新経営陣の記者会見を中心に紙面を構成しているが、「6月新車販売4割減」(朝日)をはじめ「再建、視界不良」(日経)、「国内生産37%減へ、今年度計画修正」(読売)、「隠ぺい体質の病根、度重なる不祥事も他人ごと」(産経)など、明るい材料は何一つ見当たらない。

《福田俊之》

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