長安汽車とスズキの合弁会社、長安スズキでいまだに生産されているのが『奥拓』(アルト)。そのなかで『アルトワークス』ふうのデコレーションが施されたモデルは若者に人気だ。
サブネームは「快楽王子」。少々いかがわしく思えるネーミングだが、アルファベットで“happy prince”と添えられていることから、若者を狙った商品であることがわかる。
エンジンは0.8リットルで4MT、カタログ上の最高速度は120km/hとそこそこの性能だが、約4万元という安さが人気の要因なのだろう。
おもしろいのは、カタログに最大登攀角度が記載されていること。おそらくはFWDなのだが、乗用車でもそれなりの走破能力が求められる中国の道路状況を物語っている。ちなみに「奥拓・快楽王子」は30°の斜面でも登攀できるそうな。