2004年シーズン前半戦の締めくくりとして北米大陸に戦いの場所を移したF1。2週連続で実施される北米ラウンドの第8戦カナダGPは意外な予選結果となった。
ポールポジションを獲得したのがウィリアムズのラルフ・シューマッハ。これまでの不振を吹き飛ばすかのような快走で2年連続となるポール奪取。2番グリッドはB・A・R・ホンダのジェンソン・バトン。フェラーリのミハエル・シューマッハは6番グリッドに沈んだ。
だがこの予選結果はフェラーリの作戦通りだったようで、上位陣のほとんどが3ストップを選択したなか、2ストップ作戦を獲ったフェラーリは予定通りのレース運びで見事にシューマッハが優勝。
今シーズン初表彰台のラルフを挟み、ルーベンス・バリケロも3位表彰台。4位には追いすがるファン・モントーヤを最後まで抑えたバトンが入った。
土曜日の予選でミスを犯し、17番手となった佐藤琢磨。ピットスタートを選択し、一時は10位まで順位を挙げるも、残り約20周でエンジンブロー。無念の3戦連続リタイアに終わった。
B・A・Rと激しく選手権ポイントを争っているルノーは、予選3、5位と決勝レースが期待された。ところがスタート直後にヤルノ・トゥルーリが、終盤でフェルナンド・アロンソがマシントラブルによりストップ。今シーズン初めての技術的トラブルによって両マシンがリタイアした。
トヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタが8位入賞を果たし、貴重な1ポイントを獲得。オ
リビエ・パニスも10位で完走した。
※上記内容は暫定結果で、レース後の再車検でウイリアムズとトヨタが失格。