ダイムラークライスラーのクライスラー部門が、メルセデスベンツとマクラーレンの共同開発によるスーパーカーの生産をあらたに担当することになる、と言われている。
ダイムラークライスラーとマクラーレンは、すでにメルセデスベンツ『SLRマクラーレン』と名付けられたスーパーカーを作っている。今回計画に上っているのは、メルセデス『SL』とSLRマクラーレンの中間くらいに位置するクルマだという。
ちなみにSLは米での販売価格が10万ドル、マクラーレンSLRは40万ドルという、どちらも超高級モデルで、これまでクライスラーがこのようなラグジュアリーモデルを生産したことはない。
米『オートウィーク』誌の報道によると、すでにメルセデス、マクラーレンの両担当者がこの新しいモデルの開発を「考慮中」である、と認めているという。また、実際に生産された場合の販売台数は1500台ほどを予定しているそうだ。
このクルマの生産を担当するのはクライスラーにとっての「イメージアップ」が目的、とも言われる。しかしダイムラーに吸収合併されたことでパーツ流用などが行われ、飛躍的に品質、イメージの向上が図れるはずだったクライスラーは、相変わらずGMやフォードと比べても品質評価が悪い。逆に高品質のイメージだったメルセデスが評価を落としていることなどから、この計画を疑問視する声も。