1990年までル・マン24時間レースに挑み続けていた日産ワークスチームは、95年にNISMOチームとしてル・マンに復帰する。95年と96年はR33型スカイラインGT-RをベースにしたGTカー(ニスモGT-R LM)で参戦した。ル・マンのレギュレーションでは、GTクラスに出場するためには、一般公道を走れるベース車両を最低でも1台は製作しなくてはならない。ニスモはGTカテゴリーの公認を取得するため、GT-Rをベースにしたロードカーを製作し、参加資格を得ている。だが、参戦3年目となる97年には本格的なレーシングカー、ニッサンR390 GT1を開発し、これでレースに出場した。ニスモGT-R LMがそうであったように、R390 GT1も公認取得のためのロードカーが作られている。レース仕様と違うのは、エンジンなど、一部だけだ。レース仕様は3.5リッターのV型8気筒DOHCエンジンにIHI製のツインターボを組み合わせ、650ps/70.0kgmを絞り出す。これに対しロードカーは350ps/50.0kgmにディチューンされていた。ミッションは6速のシーケンシャルだ。レース関係者の間で「価格は1億円」と噂され、オーダーも入ったが、ニスモGT-R LMのロードカーと同じように市販はされなかった。
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