気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年3月26日付
●新卒採用「増やす」3割超,来春、主要100社、自動車や大手銀行、業績回復背景(読売・1面)
●三菱自動車、米での生産抑制へ、操業停止や休業拡大(読売・8面)
●社説:三菱リコール、消費者より会社なのか(朝日・2面)
●軽自動車とバイク、スズキがリコール(朝日・37面)
●三菱ふそう社長、遺族に謝罪、空白2年「許せぬ」(朝日・39面)
●マツダ、三菱前年割れ、自動車大手、2月の世界生産(毎日・10面)
●三菱ふそうへ、横浜3人死傷、運転手7000万請求へ、遺族への和解金(毎日・31面)
●三菱自動車、2月国内販売大幅減(産経・11面)
●ゴーン社長、「北米」専念で新体制、日産「COO候補」腕試し(東京・9面)
●相次ぐ自動車盗難防げ、狙われやすい車公表(東京・29面)
●新日鉄など、鋼板5−10%値上げ、自動車・造船、合意へ、原料高騰を反映(日経・1面
ひとくちコメント
三菱ふそうトラック・バスのビルフリート・ポート社長がトレーラー脱輪事故で亡くなった岡本紫穂さんの墓がある横浜市旭区の墓地を訪れ、初めて、死亡した主婦の母増田陽子さんに謝罪した。きょうの各紙が社会面トップで、墓に花を供えるポート社長と涙ぐむ遺族の写真とともに、大きく取り上げている。
社長は「apology」という言葉を使い、英語で謝罪の言葉を述べ、通訳が訳したという。しかし、増田さんは「気持ちが伝わらない。娘を返してほしい。誠意は全く認められない」と漏らしたという。
また、事故を起こした運転手側は遺族への和解金、7000万円を三菱ふそうに請求する方針を明らかにした。きのう25日の東京夕刊が特報、きょうの各紙も報じている。
朝日は「今回の問題で、かつてない危機に直面することになろう」と厳しい内容の社説を取り上げている。今週はこの欄でも三菱の記事ばかりが続いたが、販売への悪影響は避けられないだろう。