フォルクスワーゲン(VW)『ゴルフトゥーラン』は、こう呼ばれるのは実は日本だけのことで、欧州市場では『トゥーラン』として販売されている。
これはメーカー名がもたらすイメージよりもゴルフが日本市場で育んだイメージを活用したいVWグループジャパンの戦略によるものだ。
VWグループジャパンによれば、トゥーランというネーミングは、ツアー(Tour)と、同社のDセグメントミニバン『シャラン』(Sharan)とを合成したものとのこと。つまり欧州では、ゴルフとプラットフォームを共有しながらもまったく別の車種として販売されていることがわかる。
しかし日本でゴルフの名を冠したことについて「あくまで販売はゴルフ中心。ゴルフでカバーしきれないライフスタイルに対応するのがトゥーランです」と説明するのはVWグループジャパン・マーケット・プランニング部の鈴木理恵さん。
VWといえばゴルフ、というイメージをメーカー自らが認めた格好だ。グループとしてはVWをプレミアムブランドとして認知させたい意向だが、「まずはゴルフありき」というアピールは果たして成功するだろうか?