【神尾寿のアンプラグドWeek】au『CDMA 1X WIN』対ドコモ『900i』、春商戦が正念場

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【神尾寿のアンプラグドWeek】au『CDMA 1X WIN』対ドコモ『900i』、春商戦が正念場
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'03年の年末商戦はauが獲った。
 
TCA(電気通信事業者協会)の最新資料によると、'03年12月の純増数は、KDDI-auの28万9600契約の純増に対して、NTTドコモは11万4600契約の純増。ドコモの純増数がauの4分の1以下という"記録的大敗"を喫した11月よりはマシになったものの、12月もドコモの純増数はauの半分以下だった。

さらに大きな意味を持つのが、今回、累計シェアが動いた事だ。

'03年は3G分野先行の強みにより、auが月間純増シェア1位が続いたが、累計シェアで見れば、auがボーダフォンのシェアを1%ほど食ったものの、王者ドコモの足下は揺るぎがなかった。しかし、12月のTCA発表の数値で割り出すと、NTTドコモの累計シェアは0.1%ダウンの56.9%。数字としては小さいが、ドコモの累計シェアが「下がった」事は史上初だ。au社員の士気を上げる効果は大いにある。

だが、NTTドコモが「世界最強の3Gケータイ」(同社iモード企画部の夏野剛部長)と自負し、"auキラー"と業界内で評されるFOMA 900iが、今回の年末商戦には投入されていないのも事実だ(前回記事参照)。あるNTTドコモ幹部は匿名を条件に、「これまでのauは鳥なき里のこうもり。(ドコモが)900iを投入すれば状況が一変する」と強気に語る。

900iのスペックの平均が、現在のauの3G端末より優れているのは事実だ。未だ50xや25xを使うドコモの2Gユーザーの多くが、900iに移行するのは間違いないだろう。しかし、900iによってドコモが再び横綱相撲を取れるかというと、そうとも言えない。

「最近、auを購入するお客様は、キャリアと端末の指名買いが多いですね。特長的なのはINFOBARですけど、ほかの端末でもあまり他キャリアと迷われる印象がありません」(都内大手電気量販店の売り場店員)

'03年、auは3Gや着うた、デザイン重視のINFOBAR、FMケータイなどを矢継ぎ早に投入してきた。それが先鋭的でファッショナブルなイメージとして定着し、若年層を中心にブランド力が大幅に向上しているのだ。
 
また、昨年、全国FMラジオ53社やJR東日本が、携帯電話を使った最新サービスの提携先として「ドコモではなくau」を選んだ。コンテンツ分野でも、リッチコンテンツを中心にドコモのiモードとは異なる路線やラインナップが揃っている。

そして、auは900iの使う3G方式「W-CDMA」より半歩先を行く新3Gサービス「CDMA 1X WIN」を既に提供中であり、これを今年5〜6月頃に発表される'04年春夏モデルの主軸に据える方針。CDMA 1X WINの強みである定額制を生かしたサービスやコンテンツを構築する。

「'04年はCDMA 1X WINの年。最終的には累計シェアで30%を狙います」(沖中秀夫・KDDI au事業本部au事業企画本部長執行役員・工学博士)

CDMA 1X WIN向けの端末やコンテンツが順調にローンチし、INFOBARで切り開いたデザイン重視路線が継続すれば、auのブランド力はさらに高まる可能性が高い。NTTドコモが総力を結集した"auキラー"の900iと言えども、勝利が約束されているわけではない。

両者の実力は伯仲していると言えるだろう。
《神尾寿》

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