日本でも少しずつDVDビデオを車内で楽しもうという動きが出てきているが、アメリカではもはやクルマの中でもVDビデオが見られるのは決して珍しいことではなくなっている。
そんな中で数年前から注目されているのが天井に取り付けるモニターシステムだ。アメリカではフロントで動画が見られるのを禁止している州もあることから、こうしたスタイルがとくに支持されてきた。
そんな中、今年のCES(コンシューマー・エレクトロニクスショー。8-11日、ラスベガス)ではそんなスタイルをさらにグレードアップする魅力的な製品が数多く出品された。それはDVDプレーヤーとリアモニターを一体化するシステムである。
その一つがパナソニックが今年の春頃までに北米市場で発売を予定している天井取り付け型のDVDプレーヤー一体型システム。得意の薄型DVDプレーヤーを基本にSDカード用リーダーまでを内蔵し、組み合わせるモニターはなんと9インチ! 音声は組み合わせるオーディオで鳴らすこともできるが、指定のヘッドホンで楽しむことができる。
同様のシステムでここにステレオスピーカーを内蔵したのが三洋電機の製品だ。モニターは7インチと標準的ながら、スピーカーを内蔵させたことで複雑な取り付け作業なしにすぐにDVDビデオ再生が楽しめてしまうというわけだ。
ただ、これらの多くはどれも2000ドルを軽く超える高額製品となってしまう。そこで、ソニーはやや大きめのボディながらモニターを一体型として車内のどこへでも置いて楽しめる低価格のDVDプレーヤーシステムを発売する。その価格は500ドル前後でしかなく、普及価格モデルとしての売り込みを図っていくという。
今年の北米市場でのリアエンタテイメントシステムはプレーヤー一体型に注目が集まりそうだ。