パナソニック、EV電池新工場を米カンザス州に開所…年産32GWhめざす

パナソニックのEV電池新工場(米カンザス州)
  • パナソニックのEV電池新工場(米カンザス州)

パナソニック エナジーは、米国カンザス州デソトで建設を進めていた電気自動車(EV)向け円筒形リチウムイオン電池の新工場を開所し、量産を開始した。

同社の北米第二工場となるカンザス工場では、2170セルの量産を開始し、将来的には年間約32GWhの生産体制の構築を目指している。工場は約120万平方mの広大な敷地を有し、その面積は東京ドーム約26個分に相当する。

同社は「日米(日本・北米)2軸」での車載事業の拡大を進めており、既存の米国ネバダ州の工場に続く北米第二工場として、カンザス工場は重要な役割を果たす。2017年から稼働しているネバダ工場は年間約41GWhの生産能力を有しており、カンザス工場のフルスケール生産時には、合計約73GWhに及ぶ米国製電池の生産体制の構築を目指している。


《森脇稔》

特集