2004年パリダカは9日、モーリタニアのティジクジャからネマまで第9レグ739km、うちSS(競技区間)736kmを走り、ステファン・ぺテランセル(三菱パジェロエボリューション)が区間2位のタイムで総合1位を守った。増岡浩(三菱パジェロエボリューション)は区間1位、総合2位に順位をひとつ上げた。日産ピックアップで参戦のニッサン・ラリーレイド・チームには試練。アリ・バタネンはクラッチに、コリン・マクレーはギアボックスに問題が発生した。三橋淳はクラッチトラブルで競技続行が不能となった。ペテランセルはサービスに入りマシンから降りるとガッツポーズ。「マシン、ドライビング、ナビゲーション、いずれも完璧だった。長いSSだったので集中力を保つのが難しかった。そんなときはあえてペースダウンし、水を飲んだりお菓子を食べたりして気を落ち着かせ、再び集中。自分でうまくペースをコントロールできた」増岡は「長い1日だったが自分の走りには満足。12番手スタートで、最初にスタートしたペテランセル以外すべてのマシンを抜いた。自分としては8割ぐらいの力だったが、パジェロエボリューションは速かった」と語る。続けて「昨日のトラブルは残念だが気持ちを切り替えた。ペテランセルとは、ばん回することは難しいタイム差だ。三菱チームのワンツー体制のために全力を尽くす」とコメント。■総合成績(9日第9レグ終了)順位/ドライバー/車両/タイム1:ペテランセル 三菱パジェロエボリューション 28時間16分20秒2:増岡浩 三菱パジェロエボリューション 1時間04分00秒※3:シュレッサー シュレッサー・フォード 2時間22分28分6:マイヤー 三菱パジェロ 4時間50分24秒9:コルバーグ 三菱パジェロ 6時間46分35秒10:ドゥビリエ 日産ピックアップ 7時間47分47秒※2位以下はトップとの差