日産のコンセプトカー『レディゴ』に採用されているセンター・スロットイン・ルーフは、オープンカーとクローズドカーとのハイブリッドを具現化したものなのである。ルーフ左右のガラス部分は中央部分にスライド格納される。
フルオープンにしなかった理由はトランクスペースの確保もあるが、「まる出しよりも、恥ずかしくない程度の遮蔽感が必要だったから」と担当の白岩直人デザイナーは語る。また、オープンになってもある程度の日陰を確保することが、風を楽しむためには重要であるとも言う。
ガラスには独特なパターンのフィルムが張ってあり、そのパターンが日差しをうけ、内装にうつりこむところも面白いアイデアである。