マツダ『鷲羽』の内装の特徴はステアリングホイールをインストルメントパネル内に収容できること。収容と同時にパネル自体も奥に引き込まれるため、駐車時の乗降性や、セキュリティにも優れる。
このメカニズムの実現には、ステアリングの情報を従来のシャフトではなく、ワイヤーで伝えるステアバイワイヤーが不可欠となる。シャフトがないため、ステアリング配置が自由にでき、鷲羽ではタイトな運転姿勢を演出するスポーツモードと、ゆったりとした姿勢で運転が可能なクルージングモードが選択できる。
また、このメカニズムを応用すれば、右/左ハンドルを1台のクルマで同時に実現することもできるなど、運転ポジションの自由度の拡大に大きく貢献する。ただし、現在は信頼性の面などでクリアしなければならない問題もあり、市販車への搭載はまだ時間がかかるという。
鷲羽は1月のデトロイト・オートショーでデビューした、ミニバン/ワゴンのクロスオーバー・スタディ。これから流行しそうなパッケージングに日本市場はどんな反応を示すか。