この進化は見事。日本でスポーツセダン(&ワゴン)のスタンダードを塗り替えたレガシィが、今度は世界のスタンダードを狙うようだ。
変わるべきところは全部変わった。外観がより欧州テイストになり、室内の質感がグーンと向上しアウディに近付いた。
この3リッターの最大の特徴は、ボクスターのバリオカムと同タイプのダイレクト式になっているところ。そのおかげで、低速トルクを犠牲にせず、高回転までよく回る。しかも、エンジン音はどこにも負けていない。本当に気持ちのいい6気筒だ。
ただ、リアサスから感じる細かい振動だけは、気になった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★☆
パワー&フットワーク:★★★★☆
装備内容:★★★★★
オススメ度:★★★★★
ピーター ライオン| モータージャーナリスト
60年オーストラリア生まれ。現在、欧米、日本の有力誌16誌に執筆し、合計部数は450万部と日本一。日本語の原稿を自分で書く唯一の外人モータージャーナリスト。COTY選考委員。愛車はレガシィB4。