SUVに対する批判が相次ぐ中、パワーモンスターで燃費が悪いクルマの代表、ハマー『H2』の販売が順調だ。9月までの販売台数は2万2154台で、昨年同期と比べて4500台ほどのアップ。しかもこの数字は、アメリカで現在販売されている「もっとも環境にやさしいクルマ」であるハイブリッド・トヨタ『プリウス』、ホンダ『インサイト』の両モデルの合計よりも大きい。
アメリカ人の意識調査などでは、「今度クルマを買う時はなるべく燃費が良く、環境にやさしい車を選びたい」という意見が目立つのだが、やはり本音と建て前なのか、実際には相変わらずSUV系が小型のエコカーを大きくしのいでいる。
過激な環境保護団体による「SUVテロ」はロサンゼルスからテキサスにも飛び火し、ディーラーに置かれているSUVが焼き討ちなどにあっているが、人々の意識を根本から変えるにはいたっていないようだ。